23-24FMSテキスト編
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〜るす装艤てしうこはトーボ〜編トーボ・グンィテッィフ・トスベ:章4第ボトムフィッシングにおいてこの10年で最も進化したアイテムは魚群探知機。デジタル処理導入により小型センサー(魚探振動子)でも浅場も深場も鮮明度がアップしたため、大型のセンサーをキールに埋め込む必要がなくなりました。また価格的にも安くなったので、アフトステーションにもう1台ボトムフィッシング専用魚探を設置することも艤装プランに加えやすくなりました。さらに、フィッシングサポートリモコン、小型FRP船に取り付けが簡単になったバウスラスター等も大きく進化しましたので、ますます船の制御がしやすくなっています。ブリッジの位置が船首よりになったため、スパンカーの効果に影響する側面風圧中心は少し前に行きましたが、もっとも影響を受ける船の重心が前に移ったことでボトムフィッシングでの船の制御性能が大幅にアップしました。ここまで進化しますと本格的な1本釣り漁船とのハンデキャップは船が軽いことによる障害だけです。この障害はフィッシングサポートリモコンを活用し、前後進の回数を増やすことで補うことができますので、この船をプロの漁業者が漁船登録をして所有し、仲間の1本釣り漁船と同じ海域で操業したとしても、船団の流れについて行くことができるので邪魔にはならないと判断します。アフトステーションにはデジタル処理導入で進化した出力1kwで水深500mまで鮮明に見える魚群探知機(光電CVS-128)をボトムフィッシング用として装備。GPS表示を取りこんで中深場を狙います。(中深場のボトムフィッシングは緯度経度数字の増減で位置を予測し魚探で下底の起伏や魚群の反応を見て行います。)またレイマリン社オートパイロットのコントロールユニットもこの位置にも装備し、1軸船の制御で最も影響する舵角位置を見ます。オートパイロットを導入しない方でも舵角指示器を装備すると低速で船を制御するうえで大変便利です。電動リール等で利用する集中コンセントボックスは、中央部の作業台に配置させることも考えたのですが、作業台の利用が多くなりコードが邪魔になる可能性が高くなることを考え、両舷のこの位置に装備しました。フィッシングサポートリモコンはこれまでの微速装置で対応できなかった超低速・微速が可能になり、シフト操作がタイマーで自動化されたのでボトムフィッシング時の船の制御が一段としやすくなりました。アフトコクピットが広くなりましたので待望のフィッシングチェアーを両舷に設置することができました。しかし、適切な場所に設置しようとするとハッチの位置と重なってしまうため、シートベースの改造が必要になりました。フィッシングチェアーに座っての手前船頭の釣り座システムを完成させています。右側からタックルラックFMS-1W、マイボート・ロッドキーパー受太郎DX、ボックスキーパーと理想的に配置できました。マイボートスパンカーは以前の船より1サイズ小さくするか迷ったのですが、ライトクラスにするとマスト強度が不安になるので同じサイズのミディアムをセイルカバー付きで装備しました。サイドステーが極力邪魔にならない幅でセットしています。FMSマリンカタログ内のフィッシング用品や艤装品を使用して、ベストフィッティングボートを提案しました60様々な物が進化し、ボトムフィッシングでの船の制御性能が大幅にアップ!フィッシング艤装ボトムフィッシング編

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